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【航空ニュース】〜3月に起きたpeachのパンク事故の真実!〜

昨日のLCCのお話に続き、今回もLCCネタで書きたいと思います。

 

前回記事では、「LCC=危険」という直接的な考え方はおかしい。という自分の考えを書きました。

 

そうすると、LCCネタで最近のこんなニュース思い出しませんか??

 

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「Peach、前輪パンク事故」

今年2018年3月に起きた事故です。

まだ記憶に新しい人も多いのではないでしょうか?

www.asahi.com

 

着陸後に前輪がパンクし、滑走路から動けなくなった事故です。

後の検査で、部品が壊れていたと発表がありました。

これをみて「LCCは怖いなぁ」

そう思った方もおられるのではないでしょうか。

 

ただ、私はこの事故も「LCCだから起きた事故」ではないと考えます。

 

もっと言えば、この事故は安全設計による事故だと考えます。

 

どういうことなのか。

それを今回は解説したいとおもいます

(個人的な考えなため、正確かはわかりません)

 

 

 

そもそもなぜパンクしたのか

 

間違って欲しくないのは、着陸したら突然パンクしたという事ではありません。

 

つまり、何らかの異常の結果、パンクしたという事です。

 

ではその異常とは何なのか。この写真をご覧ください。

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https://flyteam.jp/photo/2476814

 

わかりますでしょうか。

前輪が真横(90度)を向いています。

つまりは、この状態のまま着陸に至ったということです。

当たり前ですが、この状態で着陸すればタイヤは回転できませんから結果的に「パンク」します。

 

この事故はパンクの以前に、前輪が真横を向いてしまったところがあるのです。

 

ではなぜ、前輪が90度を向いてしまったのか

 

なぜ90度を向いたのか。

結論から言うと「飛行機自身が前輪を90度に向けた」

と結論づけます。

 

どういうことなのか。

 

これがいわゆる「安全設計」によるものなんです。

 

一つ一つ頑張ってわかるように説明していきますね。

 

飛行機の前輪は車と同じようなイメージ

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飛行機の前輪は車と同じような働きをします。

方向転換ができます。

 

飛行機の方向転換は前輪がクネクネ曲がることで曲がることができます。

車と同じです。ドライバーがハンドルを右に切れば前輪が右を向いて曲がる。

飛行機もパイロットが前輪用のハンドル(ティラーハンドル)を右に切れば、前輪が右を向くわけです。

 

これは油圧システムで固定・作動しています。

もし、油圧が切られれば、ハンドルを切ってもタイヤは曲がらなくなります。また、固定すらされなくなるので前輪がフラフラ状態になってしまいます。

 

 

事故機はハンドルが効かない状態に陥っていた

 

事故の調査で、事故機は「トルクリンク」という部品が壊れ、パイロットがハンドルを操作しても前輪に伝わらない状態が発生していた。ということがわかりました。

 

このことから、着陸前にすでに前輪が機能していなかったということが推測できます。

 

恐ろしいことです。

前輪がフラフラ状態なのです。

もしこのまま着陸すれば、前輪接地後、あらぬ方向に前輪が向き、そのまま飛行機は不時着、最悪着陸失敗という結果を引き起こすでしょう。

 

そうなってはいけない。

ここで「安全設計」という設計がなされます。

 

 

前輪が90度に向く「安全設計」

 

「飛行機自身が前輪を90度に向けた」というのはつまり安全設計によるものだという事です。

 

簡単にいうと、前輪に異常が発生すると自動的に前輪は90度を向き、完全に固定されるということです。

 

90度にロックされれば、フラフラ状態ではなくなります。このおかげで、あらぬ方向に飛んでいってしまうというリスクが少なくなります。

安全設計とはこのようにリスクを最小限にとどめれるように設計することです。

 

これは、事故機のエアバス320のマニュアルにも書かれています。

 

作動に異変を感じると、コンピュータは自動的に「前脚ステアリング故障」と警告を出します。この警告が鳴ると自動的に油圧が切られる仕組みになっています。

 

こうなると「前輪は自動的にセンター(真っ直ぐ)から90度回転する」とマニュアルにも書かれているのです。

 

 

90度の前輪が大事故を防いだ

 

今回のpeachの事故機も、着陸態勢後ギヤダウンした時にハンドルが効かない異常を感知し、最悪の事態にならぬよう、自動的に飛行機自身が前輪を90度に傾けたと推測できます。

 

真っ直ぐにロックすればいいじゃないか!と思われるかもしれませんが、先程も言ったように、油圧のおかげで真っ直ぐに前輪を向けているので、油圧が切られると真っ直ぐにできないのです。

 

どういった構造かはわかりませんが、その油圧がなくてもキッチリと90度に向くように設計されているのです。

 

この設計のおかげで、今回の事故は「パンク」だけで済んだと考えられます。

 

 

つまりLCCだから起きた事故ではないと考えられる

 

このことから、今回の事件も「LCCだから起きた事故」とは考えにくいと思われます。

確かに「トルクリンク」という部品が欠陥していたことは大問題です。改善が求められます。

 

しかし、これはどの飛行機にも考えられることであり、LCCだから確率が高いという理由にはなり得ません。

 

ピーチの整備はANAが行っていますから、もし整備面に問題があるならANAにも問題ありということでもあります。

 

 

確かに安いという面不安も大きいかと思いますが、安い理由は決して安全じゃないからではありません。

 

 

自分にあった航空会社を選択してくださいね。