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【またB737Max】〜原因は?エチオピア航空 ET302便墜落 事故機はボーイング737Max〜

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https://www.jetphotos.com

3月10日、ショッキングなニュースが入ってきました。

エチオピア航空 ナイロビ行きET302便が墜落した 

との事です。

 

発表によると、機体はボーイング737-Max、現地時間10日午前8時38分にエチオピアの首都アディスアベバのボレ国際空港を乗客149人、乗務員8人を乗せ離陸。しかし6分後、8時44分に突如連絡が途絶えたという事です。

 

墜落したと思われる付近には機体の残骸も見つかっており、「生存者はいない」という発表もありました。

 

墜落原因はまだ検証中であり詳細はわかっていません。この記事でも最新情報が入り次第、追記していこうと考えています。

 

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【3/26更新】サウスウェスト航空でも737Maxで類似不具合が8件

墜落が相次いだ737Maxについて、米国のサウスウェスト航空でも同様の不具合が8件も起きていたことが発覚しました。いずれも手動操縦で事故は回避できていた模様です。

 

そもそも「同類の不具合」とは、737Maxから新装備された「MCAS(自動失速防止機能)」の不具合のこと。墜落したライオンエアの事故原因はこのMCASの誤作動とされており、今回のエチオピア航空の事故原因もフライトレコーダーなどからライオンエアと類似していることが指摘されています。この件を受け、ボーイングはMCASのソフトウェアを修正する見通しが立っています。

 

記事によると、このMCASの誤作動による不具合が「サウスウェスト航空」で8件発生。機長が自動操縦を手動に切り替えて、大惨事は免れたそうです。

 

MCASのソフトウェア問題は確実である証拠であり、世界中の737Maxで起きうると考えれば恐ろしいこと。現在では全ての737Maxは運行中止されています。早急の解決が望まれます。

www.aviationwire.jp

 

ガルーダインドネシア航空 737Maxキャンセル交渉へ

3/24、ガルーダインドネシア航空は、発注している737Max 50機のうちまだ受領されていない残りの49機を全てキャンセルする意向を示しました。事故を受けてのキャンセル事案は全世界で初めてです。

ボーイング側には手紙で意向を伝え、3月28日以降に交渉を始める模様です。

 

これを機に他の航空会社も同じような手段をとるかもしれません。

また、日本でもANAが2021年〜2025年にかけて737Maxを最大30機受領する予定ですが、これからどうなっていくのか。影響があるかもしれませんね。

www.aviationwire.jp

 

 日本にも影響。B737Maxの運行・乗り入れ一時停止へ

国交相は14日、B737Maxの乗り入れを停止すると発表しました。

アメリカの運行停止措置を受けての発表です。

現在、国内エアラインはB737Maxを運行していません。また、737Maxで日本へ乗り入れていた海外各社もすでに運行を停止しているので実質的な影響はゼロになります。

 

中止しない一転。米国も737Max運行中止へ

米連邦航空局はアメリカ国内におけるB737Maxの運行を中止すると発表しました。

中止しない方針から一転しての発表です。

ボーイングは航空局、運輸安全委員会、世界中の航空会社と協議した上で、現在運行されているB737Max計371機の運行を一時的に中止するよう勧告。今回のアメリカ国内での運行停止にはトランプ大統領が指示しています。

 

アメリカでは、サウスウェスト航空、ユナイテッド航空、アメリカン航空が737Maxを運行しています。

 

米航空当局、737Maxは「安全に飛行可能」 運行中止はしない方針

米連邦航空局は11日、半年で2度も墜落事故を起こしている「ボーイング737Max-8型」について、「安全に飛行できる」との見解を示し、運行停止の方針は取らない意向を示しました。

 

世界で見れば、中国政府が国内エアライン各社に対して「ボーイング737Max」の運行を停止するよう通知を出した他、インドネシア当局も運行停止を国内会社に要請。他にもエチオピア航空、アルゼンチン航空、ケイマン航空、ブラジルのボア航空なども運行停止決定しています。

 

米航空当局が「安全」と運行を続ける動きの中、航空機利用客の権利を主張をする団体”フライヤーズ・ライツ”の代表であるポール・ハドソン氏は「人命をも危険に晒す」と同型機の運行を中止するよう求めています。

 

「安全性」に関する今後の世界の動きにも注目が集まります。

www.bbc.com

 

墜落機のフライトレコーダー等 回収

11日、墜落現場と思われる付近から、墜落機のフライトレコーダーとボイスレコーダーを回収したと発表されました。

 

離陸直後の事故や急な高度低下など、ライオンエア墜落事故と似ている部分がある点などから調査に世界中が注目しています。

www.aviationwire.jp

 

 

中国政府、ボーイング737Maxの運行停止通知

今回の事故を受け、中国政府は国内のエアライン各社に「ボーイング737Max」の運行を停止するように通知したとニュースがありました。

11日現在、大半の路線で別の機体に切り替えて運行されているそうです。

 

www.nikkei.com

 

事故機は「ボーイング737Max」

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https://www.traicy.com/20190310-ET302

事故機は、ボーイング社が製造する「B737-Max」

この機体はボーイングの中で短〜中距離線で活躍するロングセラー「737シリーズ」の最新機です。

各国のエアラインもこの737Maxに移行する動きが多く、日本のANAもこの737Max機を発注しています。現在、737Maxの総発注機数は約5000機ほどで、その内240機程度は引き渡しが完了しています。

 

しかし、いまこの737Maxの安全性に大きな疑問符がつき始めているのです。

 

"また"墜落

"また"というように、つまりは過去に同じ737Maxで墜落事故がありました。

記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。

「2018年10月 インドネシア・ライオンエア 墜落事故」

この事故機も737Maxです。

半年で同型機が2度墜落しており、どちらも離陸直後の事故であることから何か関連性があるのではと思えます。これにより世界中から「737Maxのシステム・設計上の問題があるのでは」との批判の声が上がっています。

 

 

ライオンエアの墜落原因は?

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それでは、2018年に起きた「ライオンエア JT610便墜落事故」について振り返りたいと思います。

2018年10月29日、ライオンエア・JT610便はジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港を離陸後わずか13分程たった沖合で突如墜落しました。

乗員乗客合わせて189人が搭乗しており、全員の死亡が発表されています。

 

ではこの最新機である"737Max"がなぜ墜落したのでしょうか。事故後の調査で徐々に明らかになってきました。

事故の大きな原因として3つ挙げられています。

 

①737Maxから取り付けられた新機能「MCAS(失速防止装置)の設計上の問題、およびそのシステムについての説明不足

②ライオンエアのシステムに対する理解不足。特に故障の際の遮断方法。

③前日便で生じていた「迎え角センサー(AOA)」の不具合を修理せずに運行させた事

 

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http://tokyoexpress.info/2018/12/04/インドネシア、ライオンエアのb-737max墜落事故の原因/

これは墜落したライオンエアJT610便のフライトの詳細図です。

インドネシア、ライオンエアのB-737MAX墜落事故の原因 | TOKYO EXPRESS)より。

これからわかることは墜落の引き金が「MCASの誤作動」ということがわかります。

上から2段目の「機首下げ命令」が26回にもわたって繰り返されています。それに対抗するかのように機首上げ動作をパイロットが繰り返しているのもわかります。

 

さらに「迎え角センサーの示度」というところを見れば、空港内をタキシング中(車輪移動中)つまり機体が必ず水平なのにも関わらず、左側の迎え角センサー(AOA)だけ明らかに高い数値を示しています。離陸前の時点でこの飛行機には大きな故障があったということです。

(迎え角:翼の向きと入空気がなす角のこと)

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飛行中のフライトコンピューターは、2個ある迎え角センサーのうち数値が高くなった方をデータとして使うようになっているそうです。迎え角が大きすぎると失速状態に陥ります。つまり、離陸後フライトコンピューターは、左側の故障した異常に高い迎え角数値を使い、機体が失速状態にあると判断。それによりMCASが機首下げ指令を行い墜落に至ったということです。

 

飛行機の設計で大切なのは、1つの故障が次の故障へと連鎖してしまう。この「最初の故障」を避ける必要があります。

今回の場合、MCASの誤作動が引き金となってしまいましたが、このMCASは2重の遮断スイッチで完全に遮断できるようになっているそうです。

しかし、全米パイロット協会通信委員会委員長デニスタジャー氏は「マニュアルにはMCASについて一切記述がなかった」と語っています。

実際、737Maxを運行するアメリカン航空とサウスウェスト航空はこのMCASについて、新搭載機能にも関わらず、訓練は実施されていなかったそうです。

 

これにより、ボーイング側の説明不足が浮き彫りになりました。

 

 

考えられるエチオピア航空の事故原因

前回の737Maxの事故を振り返ったところで、今回のエチオピア航空の事故について考えていきたいと思います。

(まだ、事故原因はわかっていませんのでここからは考えられる予測です)

 

まず、フライトレーダーで当該機を確認してみます。

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離陸直後に突如通信が途絶えているのがわかります。

この付近で墜落したものと思われます。

 

気になるのは、5時40分ごろの高度です。

青い線が高度を示しているのですが、突如として高度が下がっているのが確認できます。何か不安定にも見えます。

 

この突如「離陸後高度が下がった」ことを考えれば、ライオンエア同様、MCASが機首下げ判断を下した??とも考えられます。

誤作動を招いた原因はわかりませんが、ライオンエアで考えるならば、AOAセンサの不具合など「整備面」の問題も考えられます。

 

しかし、ボーイングはライオンエアの事故を受けて、MCASについての異例の安全速報を出し、各社にシステムの訓練を受けさせるよう勧告していました。

もし、今回の事故原因がMCASで、かつ遮断できたはずの状況であれば、会社内で訓練が行き届いていなかった可能性もあります。

 

エチオピア航空の会見では、パイロットから離陸直後に「問題が発生し引き返したい」という要請があったことが発表されており、MCASの遮断方法を認知していたのであれば、引き返すことはあったとしても墜落には至らなかったのではとも考えられます。

 

 

現段階では一体何が原因なのかは特定できないため、これ以上のことは報告を待つことにします。

ボーイングと米連邦航空局、運輸安全委員会が調査に向かっているため、まずはその報告を待ちましょう。

情報が入り次第、ここで追記していきたいと思います。