#FUJIと私と日常と。

FUJIFILMで写す日常風景をお届け。

〜小さな駅で見つけた世界〜

 

北海道に来たらまずやりたかった事。

それは「ローカル線」の旅だ。

 

それも、最果てのローカル線を巡る。ものすごくやってみたい。やってみたかった。

なので先日、やってみました。笑

 

 

ただ、電車の本数やら日程的にも折り合わず、、

今回は車でローカル線沿いを走るという旅を決行することに。

 

この旅では「花咲線」という釧路と根室方面を結ぶ路線に沿うことにした。

 

 

 

 

午前10時ごろ。

釧路から根室方面を目指して車を進めていく。初めての北海道運転に緊張したままハンドルを握る。この周辺では「鹿」が頻繁に飛び出してくるから都会よりも気を使うのだ。御堂筋を走る大阪のタクシーより気を使ったかもしれない。

 

44号線をひたすら東へ進んでいく。

途中から、線路と道路が並走する区間が出現する。まずはその並走区間にあった1つの駅へ足を寄せた。

 

「尾幌(おぼろ)駅」

 

初の北海道ローカル線駅に謎のドキドキが走る。

そんなおぼろ駅は自分の想像するよりも遥か斜め上の風景が広がっていた。

 

(X100V クラシックネガにて撮影)(編集あり)

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衝撃だった。

コンテナプレハブがそのままおかれただけのような。そんな駅だ。

雨雪をしのぐ為だけに設置されたその”ハコ”は何か寂しさを感じる。

 

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「おぼろ」そしてその下の「サッポロビール」の田舎フォントが心をくすぐる。

 

 

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もちろん単線路線だ。

駅の両端に確認ミラーがあるのがイイ。〇〇方面と書かれた看板もイイ。

そしてまた「サッポロビール」フォントがイイ。

 

 

 

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”ハコ”の中身はどんなんだろなというと。

木でできた冷たい椅子が4個と様々なポスター、時刻表が飾られたよくあるローカル駅

の風景だ。

 

「殺風景だな、、、」

 

そんな言葉を吐きかけた時に”とあるモノ”を見つけた。

それは椅子の上に置かれた「駅ノート」というモノ。

 

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ノートの表紙にはいかにも残り少ないインクで書かれた”おぼろ駅ノートNo3”の文字が見える。どうやら3冊目らしい。

 

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パラパラとノートをめくっていく。

3冊目になって間もないのか3ページくらいで白紙ゾーンへ入った。

 

内容もしっかり拝見させていただいた。

普段よくこの駅を利用されている人、ボクのような旅の通りすがりで来た人、駅舎のメンテナンスで寄った人。などなど、、、

 

様々な人がその時折に感じたことを思いのままにこのノートに綴られていた。

 

一人一人ユーモアがあって、ものすごく温かみを感じる。

自然とクスッと笑みがこぼれていた。

 

 

殺風景なんて言おうとした自分を殴った。(心の中で)

 

こんな素敵なノートがあるなんて。

時を超えて文字が人を繋げてくれる。無人駅であることを忘れさせてくれる、そんなノートだ。素敵すぎる。

 

 

何年前からこの「駅ノート」は始まったのだろう。

こうなるとNo1から全部読みたくなる。必死に探したが駅にはNo3しかない。JR本社に格納されているのだろうか。それじゃあ意味がない気がするが、、。

 

 

 

本州では40度を超えるなどのニュースが続く中、この日の道東は肌寒い日であった。

ただ、駅を出る頃にはそんなことを忘れさせるほどなんだかボクの心は温まっていた。

 

 

素敵だな、、

他の駅にもあのノートはあるのだろうか??

 

 

そんなことを考えながら、次の駅へ車を進めた。

 

 

 

 

 

つづく、、、

 

 

 

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